LANGUAGE

TECHNICAL
INFORMATION

技術情報

  1. TOP
  2. 技術情報
  3. a接点・b接点・c接点とは?

a接点・b接点・c接点とは?

  • 2025.04.28
  • 技術解説

a接点・b接点・c接点とは?

ガス検知器などの外部出力リレーには、「a接点」「b接点」「c接点」と呼ばれる接点方式があります。これらは、平常時・警報時・停電時におけるリレー回路の開閉状態を定義するものであり、設置環境やシステムの設計方針に応じて選択することが重要です。

  • a接点(ノーマルクローズ)とは

「a接点」とは、平常時に回路が閉じており(導通しており)、警報時に回路が開く(断線する)仕様です。

  • 平常時:導通(クローズ)
  • 警報時:断線(オープン)
  • 停電時:断線(オープン)

つまり、通常は接点がつながっていて、警報発報時に接点が切れるため、警報動作に連動して「信号が途絶える」設計に適しています。

ex. 水素発生装置などを繋げて使用する場合。

  • b接点(ノーマルオープン)とは

「b接点」とは、平常時に回路が開いており(断線しており)、警報時に回路が閉じる(導通する)仕様です。

  • 平常時:断線(オープン)
  • 警報時:導通(クローズ)
  • 停電時:断線(オープン)

つまり、通常は接点が開いていて、異常発生時に接点がつながるため、警報時に「信号を出す」設計に適しています。

ex. パトライト、ブザーを付けて使用する場合。

  • c接点(切替接点)とは

「c接点」は、1つの共通端子から、a接点・b接点のどちらにも切り替え可能な仕様です。

  • 平常時:共通端子とa接点側が導通、b接点側は断線
  • 警報時:共通端子とb接点側が導通、a接点側は断線
  • 停電時:断線(オープン)

c接点を持つ機器では、接続するシステムや運用目的に応じて、「平常時導通」「警報時導通」のいずれかに対応できる柔軟性があります。

まとめ

外部出力の接点仕様を正しく理解し選択することは、検知器システム全体の信頼性向上に直結します。以下、接点動作のまとめです。

接点種別 平常時 警報時 停電時 特徴
a接点 導通(クローズ) 断線(オープン) 断線(オープン) 平常時つながり、警報時切れる
b接点 断線(オープン) 導通(クローズ) 断線(オープン) 平常時切れており、警報時につながる
c接点 a接点側導通 b接点側導通 断線(オープン) 用途に応じてa/b選択できる

接点仕様の選定に迷った際は、設置環境や接続機器側の仕様を考慮して、最適な方式を選択してください。
また、ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問合せください。

ja JP
ja JPen EN