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熱伝導式ガスセンサ
熱伝導式ガスセンサとは
様々なガスを検知することができます。共同溝やガス配管、インキュベーターなどに採用されています。
特徴
- ガス濃度を100vol%までほぼリニアに検出できる
- 無酸素環境でも検知できる
- 触媒の活性劣化がなく、被毒の影響を受けないので長寿命
- 可燃ガスや二酸化炭素など、様々なガス種に対応できる
熱伝導式ガスセンサの基本構造
熱伝導式ガスセンサの基本構造は、図に示すように、2本ずつの電極ピン間に白金線コイルを溶接し、白金線中央のコイル部分に検知用、補償用の各素子を形成します。ステンレス金網は、防爆性能を有する構造のもので、金属メッシュの他に焼結金属タイプもあり、用途により選択されます。マウントベースには、耐熱性絶縁体を用います。接触燃焼式ガスセンサとの違いは、補償素子が、ステンレスキャップに覆われ、検知対象ガスに全く接触しない密閉構造となっている点です。
熱伝導式ガスセンサの検知原理
熱伝導式ガスセンサの検知原理は接触燃焼式ガスセンサとほぼ同じですが、決定的な違いとして、熱伝導式ガスセンサはガスの燃焼ではなく、ガス固有の熱伝導率を利用してセンシングします。具体的には、検知素子にガスが触れると、ガス固有の熱伝導率により熱放散の状態が変わり、素子温度が変化します。補償素子は密閉した筐体に収められており、ガスによる温度変化は生じません。検知素子の温度変化を抵抗値として捉え、補償素子との抵抗値の差をホイートストンブリッジ回路で検出します。
主な検知対象ガス
可燃性ガス、二酸化炭素等